こんにちは。ウッドデッキ材専門店『サニーウッド』代表のキノシタです。
現在、ボクの会社では、地元海南市の区画整理事業の関連で、事務所や工場・倉庫のレイアウト変更が必要となり、先月から本格的に工事に取り掛かっています。
区画整理事業とは
区画整理事業っていうのは、いわゆる強制買収と違って、そこに住む住民や事業者が一定の割合で少しずつ土地を【無償】提供して、その地域の道路を広げたり、公園を整備したりして、みんなが住みやすい町にしましょう。という意味合いの事業です。
住民や事業者にとっては、土地の面積が小さくなって、損をするだけのようですが、考え方としては、事業後の整備された土地の評価は上がり、面積は小さくなっても、住みやすくなって、価格的な価値は大きく変わりませんよ。というのが役所側の見解です。
しかし今は整備されたからといって、すぐさま土地の評価が上昇するとは考えづらく、正直どうなのかな?という気持ちもありますが、ここでは詳しい個人の意見は控えます・・・(笑)
ただ、現状では救急車や消防車が入れない場所も多くあり、改善しなければならないところも多いので、地元のためにもみんなが協力しないといけないし、将来引き継いでいく子供たちのためにも、住みやすい良い町にしていきたいなって思っています。
工事の内容は
今回の工事内容としては、弊社の事務所と倉庫部分に、新たに拡張する道路が掛かってしまうため、会社敷地内での事務所の建て替え(新築)と、倉庫の移転が必要です。
そこで、先月から仮設事務所に引っ越して、現在旧事務所の解体工事がほぼ終了した状態です。
近隣のみなさまには、ご迷惑をお掛けして申し訳ありません
工事期間中は、近隣のみなさんには大変なご迷惑をお掛けして、本当に申し訳なく思っております。
区画整理事業は、地域全体に係る事業なので、「お互いさまだよ。」とは、言ってくださいますが、やっぱり解体作業の、特にコンクリートを砕く際の騒音などは本当にすさまじく、内心ヒヤヒヤしながら見守っています。
物も信用も崩れる時は一瞬ですね
そんな感じで進んでいる解体工事ですが、旧事務所の社屋は創業当時の50年以上も前に建てられた木造の建物でした。
弊社の歴史がいっぱい詰まった事務所だったので、本体部分が取り壊される時には、感慨深いものがありました。
ここで勤めて20年のボクでも、そんな感情に襲われてしっまたので、創業時からボクたちの何十倍も苦労して、会社と一緒に歩んできた、先代の会長たちにしてみれば、どんな思いだっただろう・・・。
そんな気持ちをボクたちはしっかり受け継いで、ますます良い会社にしていきたいな。
基礎部分を除く、事務所本体の解体工事は、ほんの3日程で済んでしまいました。
50年以上の歴史と思い出が詰まった事務所が、たったの3日間でなくなってしまったのです。
物でも信用でも、つくる(築きあげる)には、とてつもない時間と努力を必要としますが、それが壊れたり(失う)ときっていうのは、本当に一瞬です。
一つの過ちで、すべてを失うことだってあります。
物事や人との関わり方の本質を見失わないように、ウソをついたり、人を騙したりは、絶対にやってはいけないし、子供たちに胸をはれる大人でいたいなと思います。
事務所の解体工事から、そんないろんなことを感じた、2016年夏の1日でした。
今日も最後まで読んでいただき有難うございました。
それでは、よい週末をお過ごしください。
木下憲治(キノシタケンジ)
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