こんにちは。ウッドデッキ材専門店『サニーウッド』代表のキノシタです。
今回は、ウッドデッキの作り方(計画編)第2弾、材料(木材)の選び方です。
無計画に書き始めたので、(計画編)が、いったい何弾、いや何章まで続くのかも想像もつきませんが、所詮DIYです。
何事も臨機応変(適当?)に、難しく考えずにお付き合いください。
前回は、ウッドデッキを作って「何をしたいのか」。「どんな風に楽しみたいのか」それと、「どんな大きさにするのか」などを考えましたね。
今回は、使用する木材の種類を考えていきましょう。
ウッドデッキにおすすめな木材
まず、それぞれの木材の特徴から説明しますね。
各木材の詳しい説明は、下記のホームページをご覧ください。
一般的にウッドデッキにおすすめな、7種類の木材について考えていきます。
これらの木材はどれもウッドデッキ用として優れていておすすめなのですが、あなたに合う木材はどれなのか?
木材の特徴毎に比較していきましょう。
比較する要素としては、耐久性、価格、加工性(扱いやすさ)、木目の表情、質感と言ったところでしょうか。
耐久性・価格で比較してみると
上記の木材を、耐久性の順に優れているものから並べてみると
ウリン・イペ(同等)= 約30年以上
マニルカラ = 約20~30年
イタウバ・セランガンバツ = 約15~25年
サイプレス(豪州ひのき)= 約15~20年
ウェスタンレッドシダー = 約10~15年
もちろん環境によって大きく左右されますが、一般的な条件下では上記のようなところです。
また、価格で比較しても、上記の耐久性とほぼ同じ順序となります。
加工性(扱いやすさ)で比較してみると
さらに、加工性(扱いやすさ)で比較してみると
「ウリン」・「イペ」・「マニルカラ」・「イタウバ」・「セランガンバツ」は、いわゆる『ハードウッド』と呼ばれ、非常に硬くて重い木材ですので、カットしたり、ビス止めしたりの作業性はそれなりに困難となります。
困難と言っても、通常の丸ノコでカットも可能です。
ただ、柔らかい木材のようにスイスイ切れるといったものではありません。
またビス止めに関しては、下穴とビスの頭部分が木材に埋まるための皿取り加工は必須です。
角材なんて持ち運ぶのにフラフラしてしまうほどで、ハードウッドのウッドデッキづくりは重労働だと覚悟してください。
また、ハードウッドは、塗装しても塗料が浸透しづらいので無塗装での使用が一般的です。
それに比べて、「ウェスタンレッドシダー」は『ソフトウッド』の代表格で、軽くて柔らかい木材ですので、初心者にも非常に扱いやすく、加工性にも優れています。
そして、「サイプレス(豪州ひのき)」が、ハードウッドとソフトウッドのちょうど中間と言ったところでしょうか。
「ウェスタンレッドシダー」と「サイプレス(豪州ひのき)」は、塗装してのご使用をおすすめします。
木目(木の表情)・質感での比較
そして見た目の、木目(木の表情)での比較でいうと
「ウェスタンレッドシダー」と「サイプレス(豪州ひのき)」は、針葉樹に分類され、節があって木目がはっきりとしているため、1本1本が違った表情のまさに天然木材の印象が強いです。
そして質感としては、レッドシダーは特に柔らかく温かみのある手触り感です。
かたやハードウッドは、広葉樹に分類され、節がほとんどなく、見た目の変化はあまり感じられません。
質感は硬く丈夫な印象です。
あなたにおすすめの木材は
以上のような各木材の特性から、木材の選択方法としては
・「DIYに不安がある」、「価格を安く抑えたい」、「木目の表情も楽しみたい」という方は
『ウェスタンレッドシダー』
『サイプレス(豪州ひのき)』
・「耐久性を最も重視したい」という方は
『ウリン』
『イペ』
・「耐久性と価格のバランスを考慮」して、ハードウッドにチャレンジしようという方は
『マニルカラ』
『イタウバ』
『セランガンバツ』
以上のような特徴を考慮しながら
木材選びも楽しみながらご計画いただけるといいなと思っています。
当店では、木材の無料サンプルもご用意しています。
ぜひ、実際に手に取ってその質感をお確かめください。
詳しい『ウッドデッキの作り方』については、下記ページも参考にしてください。
それでは、次回もお楽しみに!
ありがとうございました。

木下憲治(キノシタケンジ)

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