先月、能登半島を襲った豪雨によって犠牲になられた方に対し謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された多くの皆様方には心からのお見舞いを申し上げます。
ニュースでは、長い間発見されない中学生の女の子を探し続ける家族の姿が連日報道されていましたが、私も子を持つ親として、ご両親の心情を察するといたたまれない気持ちになりました。
近年、日本の至るところで、大雨や台風の影響による、土砂崩れや土石流の被害が多発しています。
この様な痛ましい災害の発生した原因のひとつとして、森林の保水力の低下が考えられます。
間伐等の手入れの行き届かない森林では、山の地表に日の光が届かず、木の根が強く張られないため、大雨や台風の災害時に根が水を吸いきれずに、土砂災害が発生しやすくなっています。
この様な放置される森林をなくすためにも、国内で伐採される木材の利用をすすめ、森林へ利益を還元し山の整備を進め、植林から伐採までの森林の健全な循環が保たれることが重要です。
悲しい自然災害を少しでも減らせるように、多くの皆様の理解と私たち木材に関わる事業者の責任は重大であると再認識しております。

木下憲治(キノシタケンジ)

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