基礎とは、ここでは床板より下のデッキ全体の加重を受ける部分のことをいいます。
基礎作りはウッドデッキを作る工程で最も難しく、重要な作業です。しかし、DIYにおいてはプロと同じやり方で作る必要はありません。基礎が重要なのは変わらないですが、簡単に出来る工法があるのでこれからご紹介します。
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ウッドデッキの作り方ステップ6:基礎作り
ウッドデッキの作り方ステップ6 「基礎作り」
- 工程1
- まずは家側の基準を決める。
- 工程2
- 家側の基準となる1列に基礎石とポストを取り付ける。
- 工程3
- 外枠の根太を基準の1列に固定し、外枠を作る。
- 工程4
- 内側の根太を張り、残りの基礎石ポストを取り付ける。
- 工程5
- 大引2本を取り付け、基礎の完成!
基礎作り工程1:家側の基準を決める。
柱の適当な高さの位置に基準を設け、その基準線を床板の高さと仮定し、そこから床板の厚さ40mm下がった根太の上端とし、このウッドデッキ全ての基準となるように、水平を確認しながら柱に取り付けます。
※左の写真にある柱の奥側を家側と仮定して作っていきます。
※左の写真にある柱の奥側を家側と仮定して作っていきます。
基礎作り工程2:基準となる1列に基礎石とポストを取り付ける。
張り付けた根太に束柱(ポスト)を固定していきます。
まず、基礎石についている羽子板という金具に束柱を固定します。張り付けた根太に引いた線に合わせて束柱(ポスト)を固定します。
基礎は地盤がゆるいようなら、穴を掘って砕石(バラス・砂利)を100mmほど敷き詰めた上に基礎石を設置します。それでもゆるいと感じたら、さらに生コンを流し込んでコンクリートの基礎を作ります。
まず、基礎石についている羽子板という金具に束柱を固定します。張り付けた根太に引いた線に合わせて束柱(ポスト)を固定します。
基礎は地盤がゆるいようなら、穴を掘って砕石(バラス・砂利)を100mmほど敷き詰めた上に基礎石を設置します。それでもゆるいと感じたら、さらに生コンを流し込んでコンクリートの基礎を作ります。
設計図の通りに、基準となる根太に、束柱を取り付けていきます。
束柱の長さは、基礎石から根太上面までの高さを測って少し短め(5~10mm)になるようにカットします。
この時、根太より束柱が出ないように注意します。
木材の取り付けは、ステンレス・コーススレッド(木ネジ)を用いて取り付けます。
束柱の長さは、基礎石から根太上面までの高さを測って少し短め(5~10mm)になるようにカットします。
この時、根太より束柱が出ないように注意します。
木材の取り付けは、ステンレス・コーススレッド(木ネジ)を用いて取り付けます。
束柱を根太に取り付ける際には、家側から木ネジを留める事が出来ないため、内側から束柱を取り付ける事になりますが、普通に木ネジを打っても柱は90mmあるので届きません。
そこで、今回は木ネジを斜めに打つ事にしました。斜めに穴を開けてビスで取り付けます。90度の金具を使ったり、木の端材を利用して取り付ける方法もあります。
そこで、今回は木ネジを斜めに打つ事にしました。斜めに穴を開けてビスで取り付けます。90度の金具を使ったり、木の端材を利用して取り付ける方法もあります。
今回、地盤は普通の硬さの土だったのですが1箇所だけコンクリート基礎で作ってみました。
生コンの作り方と一緒に地盤が軟らかい場合の参考にしてください。
生コンの作り方と一緒に地盤が軟らかい場合の参考にしてください。
コンクリートの基礎を作る手順は、まず150mm~200mmの深さの穴を掘ってつき固めます。
砕石(バラス)を50mmほど入れ、次に生コンを同じく50mmほど入れます。
ある程度固まったら基礎石を置きます。水平を確認するために水平器で微調整をします。
砕石(バラス)を50mmほど入れ、次に生コンを同じく50mmほど入れます。
ある程度固まったら基礎石を置きます。水平を確認するために水平器で微調整をします。
用意するものはセメント、砂、砕石(砂利・バラス)と混ぜる容器に水、スコップ(大小)。
セメント→砂→バラスの順で混ぜ合わせます。比率はセメント1:砂3:砕石3が通常です。
水は適量、すこしづつ加えながら調整してください。
セメント→砂→バラスの順で混ぜ合わせます。比率はセメント1:砂3:砕石3が通常です。
水は適量、すこしづつ加えながら調整してください。
基礎作り工程3: 外枠の根太を基準の1列に固定し、外枠を作る。
外枠になる根太の一端を、先ほど取り付けた家側の基準となる根太に取り付けます。
反対側には、水平器で水平を確認しながら、適当な板を取り付けて仮止めします。
その後、基準となる根太のもう一方に先ほどと同じように、適当な板で仮止めして根太を取り付けます。
反対側には、水平器で水平を確認しながら、適当な板を取り付けて仮止めします。
その後、基準となる根太のもう一方に先ほどと同じように、適当な板で仮止めして根太を取り付けます。
外枠を仮止めしたら、直角になっているかどうかを確認します。
直角三角形の3:4:5の比率を利用して同じ比率になっているかどうかを確認します。
分かりやすく、400倍して計算してみます。
つまり三辺が、
3=1,200mm
4=1,600mm
5=2,000mm
となっていれば直角になっていることが確認できます。
この時、測定しやすいようにゼロ地点はメジャーの100mmを基点として測定しています。
外枠の1,200mm、1,600mmの地点でメジャーを張り、内側の位置で計測します。
ちゃんと2,000mm(2,100mm)になっていたので直角に組めていることが分かります。
直角三角形の3:4:5の比率を利用して同じ比率になっているかどうかを確認します。
分かりやすく、400倍して計算してみます。
つまり三辺が、
3=1,200mm
4=1,600mm
5=2,000mm
となっていれば直角になっていることが確認できます。
この時、測定しやすいようにゼロ地点はメジャーの100mmを基点として測定しています。
外枠の1,200mm、1,600mmの地点でメジャーを張り、内側の位置で計測します。
ちゃんと2,000mm(2,100mm)になっていたので直角に組めていることが分かります。
直角を確認出来たら、
仮止めしていたところに束柱を固定していきます。
水平器で水平を確認しつつ、基礎石と束柱(ポスト)を木ネジで取り付けます。4本以上の木ネジで取り付けます。
2本とも取り付けが終われば外枠が完成です!
仮止めしていたところに束柱を固定していきます。
水平器で水平を確認しつつ、基礎石と束柱(ポスト)を木ネジで取り付けます。4本以上の木ネジで取り付けます。
2本とも取り付けが終われば外枠が完成です!
基礎作り工程4: 内側の根太を張り、残りの基礎石とポストを取り付ける。
外枠が完成したら、設計図通り、基準となる根太と水平に根太を3本取り付けます。
外枠の根太より上に出ないように、同じ高さになるように注意して取り付けます。
根太には、見た目のきれいな材よりも曲がりの少ない真っ直ぐな木を選びます。
根太を張り終えたら、基礎石と束柱(ポスト)を設置して取り付けていきます。
外枠の根太より上に出ないように、同じ高さになるように注意して取り付けます。
根太には、見た目のきれいな材よりも曲がりの少ない真っ直ぐな木を選びます。
根太を張り終えたら、基礎石と束柱(ポスト)を設置して取り付けていきます。
ここで取り付ける束柱は6ヶ所。
中央の根太に4つと、家側と反対側の根太の2つです。
根太との間に隙間が出来ないように地盤をきちんと固めて水平にしてから取り付けます。
これで根太と基礎石+束柱(ポスト)を全て取り付け終わりました。
中央の根太に4つと、家側と反対側の根太の2つです。
根太との間に隙間が出来ないように地盤をきちんと固めて水平にしてから取り付けます。
これで根太と基礎石+束柱(ポスト)を全て取り付け終わりました。
基礎作り工程5:大引2本を取り付け、基礎の完成!
最後に、根太を受ける補強材である大引を2本取り付けます。
大引は束柱(ポスト)に取り付けます。根太には木ネジで取り付ける必要はありませんが、きっちりと根太を受ける事が出来るようにくっつけて取り付けます。
これで基礎は完成です。
次はいよいよ床板の取り付けです。
大引は束柱(ポスト)に取り付けます。根太には木ネジで取り付ける必要はありませんが、きっちりと根太を受ける事が出来るようにくっつけて取り付けます。
これで基礎は完成です。
次はいよいよ床板の取り付けです。