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お義父様の思い出が詰まったウッドデッキを家族みんなでDIYリフォーム(サイプレス)#36『河野様』

約15年使用し床板の傷みが進んだ河野様邸のウッドデッキ。サイプレス材で床板を張り替える前の様子

お義父様がつくった、家族のウッドデッキ


河野様のお宅にあるウッドデッキ。


今から約15年前、お義父様がDIYでつくられたものです。


それから長い年月、このウッドデッキは家族が集まる場所として使われてきました。


天気の良い日に外で食事をしたり、子どもたちが遊んだり、家族や親戚が集まってBBQをしたり。


家の中とは少し違う、自然とみんなの会話が弾む場所。


そんな家族の時間を、15年間ずっと見守ってきたウッドデッキです。


お義父様は残念ながら数年前に他界されましたが、河野様にとって、このウッドデッキにはお義父様とのたくさんの思い出が残っています。

お義父様から教わった「低いテーブル」の話


河野様には、お義父様から聞いた忘れられない話があります。


キャンプやBBQなどで、みんなでゆっくり語り合うときの話です。


お義父様は、

「テーブルは低い方がええんや。」


と話されていたそうです。


テーブルを低くすると、自然とみんなの顔の距離が近くなる。


顔が近くなると、話もしやすくなって、気持ちも通いやすくなる。


そんなことを教えてくれたそうです。


単に「テーブルの高さ」を教えてくれたのではありません。


今になって思えば、


人と人が仲良く過ごすためには、心の距離を近づけることが大切なんだ。


そんなことを、何気ない会話の中で教えてくれていたのかもしれません。


人を集めることが好きで、みんなで食べたり、飲んだり、話したりすることを大切にしていたお義父様。


河野様にとって、お義父様はそんな「人との付き合い方」を自然に教えてくれる存在でもありました。


そして、そのお義父様がつくったのが、このウッドデッキでした。

15年が経ち、床板に傷みが


約15年間、屋外で使い続けてきたウッドデッキ。


長い年月の中で、床板の一部には腐食や傷みが見られるようになり、そのまま使い続けるには少し危険な状態になっていました。


修理する必要があります。


とはいえ、このウッドデッキは単なる古い構造物ではありません。


お義父様が自分の手でつくり、ご家族が長い年月を過ごしてきた場所です。


全部撤去して、新しいウッドデッキにしてしまう方法もありました。


でも河野様は、そうはしませんでした。


まだ使える部分を活かしながら、傷んだ床板を新しく張り替えることにしました。


お義父様がつくったウッドデッキを残しながら、これからも家族で使っていきたい。


そんな想いから始まったリフォームです。

ウッドデッキの床板張り替えに使用するサイプレス材へ施工前塗装を行う河野様ご家族
約15年使用したウッドデッキの古い床板を二人で撤去し、既存の下地を確認しているDIY作業風景
トラックで届いたサイプレスのウッドデッキ材を二人で協力して搬入するDIY施工風景

「お盆までに直して、みんなでBBQをしよう」


今回のDIYには、ひとつの期限がありました。


お盆です。


お盆には、お義父様の娘さんたちのご家族や、お子さん、お孫さんたちが大勢集まります。


そこで、


「お盆までにウッドデッキを直して、みんなでBBQをしよう。」


ということになりました。


新しい床板として選んでいただいたのが、サニーウッドの「サイプレス(豪州ひのき)」です。


まず既存のウッドデッキを採寸し、必要な枚数の床板をカット。


施工前に塗装を行い、一日しっかり乾燥させてから張り替え作業に入りました。


ところが、古いウッドデッキのリフォームは、思った通りに進むことばかりではありません。


床板を外してみて初めて分かることもあります。


それでも、ご家族や親戚が集まり、


「ああでもない。」


「こうした方がいいんじゃないか。」


と知恵を出し合いながら作業は進んでいきました。


木を運ぶ人。


床板を外す人。


ビスを留める人。


みんなでワイワイ話しながら、一枚ずつ新しい床板を張っていきます。


大変な作業だったはずなのに、振り返ってみれば、その時間そのものが楽しい思い出になりました。


DIYには、完成したものだけではなく、


「みんなで一緒につくった時間」まで残る。


そんな魅力があります。

お義父様がつくったデッキを、今度は家族みんなで直す


古くなった床板が一枚ずつ外され、新しいサイプレスの床板に変わっていきました。


明るい木肌が並ぶにつれて、15年間使われてきたウッドデッキが、再び生き生きとした表情を取り戻していきます。


けれど、すべてが新しくなったわけではありません。


お義父様がつくられた部分は、今もこのウッドデッキの中に残っています。


そこへ河野様たちが新しい床板を張る。


考えてみれば、とても素敵なリフォームです。


15年前、お義父様が家族のためにつくったウッドデッキ。


年月が経ち、今度はその家族が、お義父様のつくったウッドデッキを守るために手を動かす。


木材は新しくなっても、そこに込められた想いはそのまま受け継がれていきます。

既存のウッドデッキ下地に新しいサイプレスの床板を二人で並べて張り替えているDIY施工風景

そして迎えた、お盆の日


なんとか作業は間に合い、ウッドデッキはBBQ当日までに完成しました。


そして、お盆。


子どもたちやお孫さん、ご家族が大勢集まり、新しくなったウッドデッキでBBQを楽しみました。


食べて、飲んで、話して、笑って。


ウッドデッキの上には、にぎやかな声が響きます。


もしかすると、それこそがお義父様が15年前、このウッドデッキをつくった理由だったのかもしれません。


立派なウッドデッキをつくることそのものではなく、


ここに家族が集まり、みんなが笑ってくれること。


そんな景色を思い浮かべながら、一本一本木を組んでいたのではないでしょうか。

サイプレスの床板へ張り替えて完成した河野様邸のウッドデッキと、DIY施工を終えたご家族

お盆だから、きっとお義父様も


お盆は、亡くなったご先祖様や大切な人が家族のもとへ帰ってくるといわれる時期です。


河野様も、にぎやかにBBQを楽しむご家族を見ながら、ふとお義父様のことを思い出されたのではないでしょうか。


自分がつくったウッドデッキに、子どもや孫たちが大勢集まっている。


傷んだ床板はみんなの手で新しくなり、また以前のように笑い声が響いている。


そんな様子を見たら、お義父様もきっと喜んでくれたことでしょう。


空の上から眺めていたというよりも——


この日ばかりは、きっとお義父様も家に帰ってきて、みんなと一緒にテーブルを囲んで笑っていたのではないでしょうか。


もちろん、そのテーブルは、


みんなの顔がよく見える、少し低めのテーブルで。

ウッドデッキが残してくれるもの


今回の作品を拝見して、改めて感じさせていただいたことがあります。


私たちはウッドデッキ材を販売しています。


そのため普段は、


「この木は耐久性があります。」


「加工しやすい木材です。」


「屋外での使用に適しています。」


といった、木材そのもののお話をすることが多くなります。


もちろん、木材を選ぶうえではとても大切なことです。


でも、本当にお客様が欲しいものは、「木材」や「ウッドデッキ」という物そのものだけではないのかもしれません。


そこで家族と食事をする時間。


子どもたちと遊ぶ時間。


友人を招いてBBQをする時間。


一緒につくる楽しさ。


完成したときの達成感。


そして何年、何十年か経ったあとに、


「あのとき、みんなでつくったな。」


と思い出すこと。


今回の河野様のウッドデッキには、それらすべてが詰まっているように感じます。

サイプレスでリフォームしたウッドデッキの低いテーブルを囲み、お盆に家族みんなでBBQを楽しむ河野様ご家族

サニーウッドより


河野様、このたびは大切なウッドデッキのリフォームに、サニーウッドのサイプレスをご使用いただき、本当にありがとうございました。


お義父様がつくられたウッドデッキを、ご家族の手でもう一度よみがえらせる。


そして完成したその場所に、また家族みんなが集まる。


今回のお写真とお話を拝見して、私たちも改めて、


ウッドデッキって、本当にいいものだな。


と思わせていただきました。


きっとお義父様も、皆さんが一生懸命作業している姿を見ながら、


「そこ、もうちょっとこうした方がええぞ。」


なんて言っていたかもしれませんね。


そして完成した夜には、皆さんと同じテーブルを囲んでいたのではないでしょうか。


もちろん、


昔、河野様に教えてくれたように、みんなの顔が近くなる低いテーブルで。


木材は、いつか古くなります。


でも、そこで生まれた思い出や、大切な人から教わったことは、ずっと残っていきます。


そして私たちがお届けした木材が、その思い出をつなぐ場所の一部になれたことを、木材屋としてとてもうれしく思います。


河野様、ご家族の皆様。


心温まる素敵な作品をご紹介させていただき、本当にありがとうございました。


これからもこのウッドデッキに、たくさんの笑顔と新しい思い出が重なっていくことを願っています。

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