イペ材の特徴を詳しく見ていきましょう。
イペ(別名パオロぺ)は、ノウゼンカズラ科の広葉樹で、ブラジル・ペルー等アマゾン川流域に生育する強度と耐久性に優れた代表的なウッドデッキ材です。
施工後の狂いが少なく表面の割れに対する耐性が極めて高いエクステリア材です。 またイペは、加工後の樹液の染み出しもほとんどなく、下地を汚せない箇所でのご使用にも適しています。
近年は、様々な種類のウッドデッキ材が使用されておりますが、数年前まではウッドデッキ材と言えば、イペがその大半を占め、公共工事や大規模施設での工事実績では群を抜いています。 またイペは、大手エクステリアメーカーの規格材にも採用され、一般家庭のウッドデッキにも数多く使用されている、最も実績のあるハードウッドです。
イペ材の最大の特徴は、その耐久性の高さにあります。
イペ材の耐久性は、無塗装でも、20~30年以上、その重さは水に沈むほどに重く、強度においても他のハードウッドを上回ります。
イペはそれらの性能と実績で、ウッドデッキの王様とも呼ばれています。
また、イペ材は色味にばらつきのあるのが特徴で、黄色味がかったものや緑味がかったもの、または色の濃いもの淡いものが混ざり合ったりします。
これらの色味のばらつきが天然材独自の個性として、イペ材の人気のひとつでもあります。ただ設置当初色味のばらつきは日光や雨に当たることで色が抜けていき、徐々に統一のとれた落ち着いた色合いに変化していきます。
十数年前までは、日本国内の公共施設におけるウッドデッキといえば、イペ材が主流でした。大規模な公共施設での採用が増え、そこから全国の設計士さんが採用するようになっていきました。
それゆえ、当時は「ウッドデッキ材の王様」と呼ばれるほど人気がありました。
現在は、イペより安価なウッドデッキ材の入荷が増えたため、当時に比べると採用される物件数は減っていますが、それでもその実績と信頼度には高いものがあります。
【イペが採用されている物件例】
・海ほたる(東京アクアライン) ・なんばパークス(大阪) ・六本木ヒルズ
・神戸空港 ・横浜大桟橋 その他、多数